ペットとして飼われている犬も、今ではすっかり家族の一員でみんなから愛されていますよね。
私もわんちゃんを飼っているのですが疲れて帰ってきても、尻尾を振りながら喜んで玄関まで来てくれるのはとても嬉しいものです。
外で飼っている家もあれば、室内犬として家で飼っているところもあります。うちは小型犬なので室内なのですが、特にゲージも使っておらず自由に行動できるようにしています。
本当にかわいくてかわいくて、時間があればず〜っと撫でてあげたり抱っこしたり、おもちゃを投げて遊んであげたりするんですが擦り寄ってくるのがとてつもなく可愛いので親バカ状態になっちゃいます。
でも、いくら可愛くても気になるのが「ニオイ」です。もちろん自分の家のわんちゃんのニオイくらい我慢はできますがお客さんが来た時や友達が触った時に「犬臭い」なんて言われるのは嫌ですよね。
人でも可愛い子から体臭が臭ってきたらガッカリしますよね。それと同じで、ニオイがキツいとわんちゃんの可愛さも半減しちゃいます。
今回は、大切なわんちゃんのニオイの原因とその対策について、それぞれをまとめてみました。
- これから初めて犬を飼う人
- どこから臭うのかわからない
- 部屋が最近臭っている
こういったニオイにまつわる悩みをもっている人は、是非この記事を参考にしてみてくださいね。
目次
可愛いわんちゃんが臭い3つの原因
おうちのわんちゃんってどんなニオイがしますか?きっと家庭によって色々違うと思います。
- 草っぱらの青臭いニオイ
- アスファルトのようなニオイ
- 香ばしいニオイ
- 犬独特の臭いニオイ
それぞれ当てはまるニオイはありますか?ちなみにうちは、シャンプーが大好きで3日に1回ペースなのでそこまで臭くはないですが、臭うとしたら香ばしいニオイです。
もしかしたら人によっては、「この臭いニオイが癖になって好きなんだ」なんてちょっと変わった人もいます。
ここでは、そんな可愛いわんちゃんが臭ってしまう原因について考えられる3つのことをまとめてみましたので是非参考にしてみてくださいね。
散歩で付いた汚れをほったらかし
散歩から戻った後は、きちんと手足を拭いてあげていますか?ブラッシングしてあげていますか?
濡れたタオルとかでちょこちょこっと拭いてあげるだけでも全然違うんです。
人間と違って、犬は素足で地面を歩いてるわけですから、そのままにしていたら臭くなるのは当たり前ですよね。
雨の日はもちろんですけど、外なんてバイ菌だらけなのでブラッシングもして汚れを落としてあげないと、だんだん黒く汚れてきちゃいますよ。
手足を拭くのは本当にパパっと終わりますし、テレビみながらならブラッシングも面倒ではないと思います。これは室内犬だからできることですけど外で飼っているわんちゃんの場合は、臭ってきたらお風呂に入れるのを徹底するしかないですね…
でもできるだけブラッシングはいてあげたほうが、汚れも落ちるし毛並みもキレイになるのでこまめにしてあげて損はありませんよ。
動き回って汗をかいている
わんちゃんだって人間と一緒で、動いたり暑ければ汗をかいています。
でも、全身びっしょりと濡れているのを見たことなんてありませんよね。実は犬は汗をかきますが、足の裏や鼻の頭らへんからしか汗腺が存在しないんです。(アポクリン腺と言われる臭いニオイを発生する白いアブラ状の汗はでています)
人間と同じ汗「エクリン腺」は少しだけですが、脇汗と同じアポクリン腺が全身から出ているんです。脇汗と同じ汗が全身から出ていると考えたら臭いというのは想像しただけでもわかりますよね。
昔は「犬は何か臭い」というイメージがありましたけど、こういったことも原因だったんですね。通常よりも臭い汗が全身から出ていたら、そりゃ臭いに決まってますもんね…
歯周病などの口内トラブル
犬は、人と比べると虫歯になりにくいのを知っていますか?
でも、虫歯になりにくいからといって歯磨きをしないというのも問題なんです。そのままご飯を食べたら歯磨きをせず放置していたら「歯周病」になってしまいます。
歯周病になってしまうと、口の中の細菌を飲み込んでいる状態なので身体の中の健康面もよくありません。
人が歯周病になってしまうのと同じで、食べカスが原因で歯垢がそのままにしておくと歯石になってしまってそこから悪化していくんです。
歯垢なら歯磨きで落とすことは出来ますが、歯石になってしまうと固いので落とすのが難しくなってきます。「歯垢から歯石に変わるのは48時間」と言われているので、週一や月一の歯磨きでは歯石だらけの歯になってしまいます。
わんちゃんでも歯磨きが好きな子もいれば苦手で暴れて嫌がる子もいます。「毎日歯磨きさせるのは大変」なんて人は、デンタルガムなどを与えて少しでも口内環境を清潔にさせてあげてください。
かわいいわんちゃんのことを考えたら歯周病になんてさせたくないですよね。口臭予防にもなるので、是非今後は取り入れてみてくださいね。
今すぐできる4つのニオイ対策
犬が臭いと思われてしまう原因は「汚れ」、「体臭」と「口臭」だったことが改めてわかりました。
せっかくかわいいお顔をしていても、臭いわんちゃんにペロペロと舐められたら「うわっ」って少し引いてしまうことありませんか?
やっぱり「臭い=汚い」ってイメージしてしまうので、できるだけキレイにしてあげて清潔な状態を保ちたいですよね。
実はわんちゃん用に香水などがあるんですが、臭いニオイの上に香りを重ねてしまうと更にニオイが強くなってしまうのでお風呂上がりや無臭の時に付けてあげるのがおすすめです。つまり、「香水があるならそれで誤魔化そう」と思っていても逆効果なんですよ。
それでは、どういったことをするのが効果的なのでしょうか?正直アタリマエのことばかりかもしれませんが、面倒臭がってやっていなかったという人もいるかもしれません。
わんちゃんだって同じように生きているわけですから、どんな気持ちなのか知ることはできませんが「臭いのは嫌だ」って自分だったら思いますよね。
ここでは、わんちゃんも自分自身も良い気分になれるように「今すぐできるニオイ対策」についてをご紹介します。自分が体臭を気にするように、わんちゃんのニオイも気にしてあげましょう。
ブラッシングとドライヤーで消臭効果
ブラッシングは先程でも、汚れを落とす方法としてご紹介していましたが更にドライヤーが効果的なんです。
ドライヤーの風でニオイを飛ばしてくれます。嘘みたいなやり方ですが、部屋のニオイとりでも窓を開けて空気の入れ替えをしたりしますよね?イメージとしてはそんな感じです。
なので「ちょっと何だか臭うな…」と感じたら、わんちゃんの身体全体をブラッシングしてからドライヤーで丁寧に風をあててニオイを飛ばしちゃいましょう。
お風呂が嫌いなわんちゃんでも、これを毎日やってあげるだけで効果がだいぶ違いますよ。やったことがないという人は是非1度試してみてくださいね。(すでにニオイが酷い場合はお風呂に入れてあげましょう)
お風呂に入れて清潔にする
これはもう当たり前の方法ですよね。汚れていたり臭ったりすればお風呂に入れることは当たり前です。
元々わんちゃんはお風呂が嫌いな子が多いです。そりゃ犬からすれば、いきなり熱いお湯をかけられてシャワーの「ザーーーーっ」という音やシャンプーのニオイ、狭いお風呂場は未知の世界ですしビックリするのも無理ないと思います。
飼い主さんの緊張や怖いという気持ちも、触る時にわんちゃんが感じ取ってしまうのでそこで余計に怖がってしまうんですよ。
お風呂に入れてあげる時は、「楽しいんだ」という気持ちにさせられるように優しく接してあげましょう。信頼関係があると、そこまで嫌がったりしないので今からでもスキンシップを増やしていきましょう。
- ブラッシングして毛の塊をとってあげる
- 洗面器に溜めたお湯で足にかけて洗う
- 濡らしたタオルで全体を拭く
どうしてもお風呂で暴れたりと、怖がってしまうわんちゃんは慣れるまではこのやり方で鳴らしてあげてください。きっと「お風呂は怖い」と思ってしまっているので、お風呂場でおやつをあげてみたり、おもちゃをお風呂場に向かってなげてみたりして「お風呂場は楽しいところ」だと思わせてあげるのがコツです。
慣れてきたら、しっかりとシャンプーしてあげてくださいね。人間と一緒で全身の身体を濡らしてから、泡立てて全体を泡で優しく洗います。
お風呂が大好きで毎日でも入りたがるわんちゃんもいますが、洗いすぎると皮脂が全て落ちてしまって皮膚病になってしまうことがあるので入りすぎもよくないんです。その辺の見極めも難しいですがうまく調整してお風呂に入れてあげてくださいね。
肛門線から分泌液を出す
わんちゃんの身体には肛門線と呼ばれる臭腺が肛門の左右にあります。聞いたことがある人もいるかもしれませんが、ここに溜まっている分泌液が強烈に臭いです。特に室内犬の場合はそれが溜まりやすいので、定期的に絞り出してあげる必要があります。
勢い良く分泌液が飛び散ることがあるので、基本的には絞り出す時はビニール手袋をしてください。肛門部分を4時と8時の位置に指をおいて肛門を摘むようにして出します。
イマイチやり方がわからない人は、わんちゃんのトリミングへ行く時や獣医へ行った時にやり方を教えてもらうといいですよ。
毎日デンタルケアをする
3才以上のわんちゃんの8割が歯周病と言われているのを知っていますか?
- 歯が黄ばんでいる
- 歯が茶色い
- 歯茎が赤い
- 口が臭い
それぞれが当てはまるのであれば、歯周病の可能性があります。放置すると、歯が抜け落ちたり細菌が体内に侵入して心臓や肝臓などに疾患を引き起こすこともあるんです。
そんなふうに病気が進行しないように、毎日歯磨きをしてリスクを減らしてあげましょう。
うちでは、歯ブラシではなくガーゼを指に巻いて直接はを磨いています。わんちゃんによっては歯磨きするのを極度に嫌がりますが、元々口元を触られることが苦手だそうです。なので、歯磨きが苦手なわんちゃんはスキンシップするときに口に優しく触れたりして慣らすことが大切です。
フードやおやつを変えてみる
人間と一緒で体内環境を変える方法として食生活を見直してみることも大事です。腸への負担が小さくなる食べ物をあたえてあげましょう。(ヨーグルトとかがおすすめです)
タンパク質や脂質の摂りすぎでも体臭がキツくなるので、エサにも食物繊維が多く含まれているタイプを選ぶようにしてくださいね。
皮膚疾患の病気にかかると、体臭が気になるそうなのでもしあまりにも酷いようであれば動物病院で診てもらうのが1番です。
部屋も臭いならしっかり消臭しよう
室内で飼っていると、どうしてもトイレのニオイやわんちゃんの体臭がカーテンやソファーなどの布製品にニオイが付いてしまいますよね。
ケージやトイレまわりをしっかりと掃除していても臭っているなんてことってありませんか?「わんちゃんを飼っているから仕方ない」のではなく消臭できる方法を見つけましょう。
ここでは、「まだ部屋が臭う」と感じる人に向けた消臭場所などをご紹介します。
空気清浄機を使って空気をキレイにする
「ペット臭」に特化された空気清浄機も出ているくらいに、ペットを飼っている家庭ではやはりニオイに悩まされているんですね。
空気を清潔にしてあげることによって、私達もニオイへのストレスがなくなりますしわんちゃんたちも「臭い」と言われないのでストレスになりません。「臭い」という言葉が通じるわけではありませんが、飼い主の気持ちって伝わりやすいので使って部屋の中の空気をキレイにしましょう。
布製品に消臭スプレーをかける
わんちゃんが万が一舐めてしまっても問題のないタイプを使ってください。
消臭スプレーにもペット用がありますので、是非そちらを使いましょう。ニオイが付いていると、わんちゃんにもニオイの好みがあるので無臭タイプがおすすめです。
カーテンは汚れもついているので、できたら洗ってニオイと汚れをしっかり落とすようにしてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
大切な家族の一員、ペットのわんちゃんのニオイに悩まされている飼い主さんも多いと思います。
しっかりと原因を探って、対策することによってお互いにとっても今まで以上に信頼関係はもちろん絆も深まります。ただ一方的に「臭い」なんて言っていたらわんちゃんだって悲しいですよ。
きちんとお手入れをしてあげて、清潔でニオイも軽減してあげましょうね。