家の中でペットを飼う場合って小型犬ももちろんですが猫ちゃんが多いかと思います。最近は再び猫ブームも到来していて、猫カフェなんかも大人気ですよね。
でも、室内で飼っていて困る悩みってありませんか?「爪とぎ」や「ねずみ取り」もありますが、中でも「おしっこのニオイ」に悩まされている家庭もいると思います。
私の実家でも猫ちゃんを飼っていますが、猫のトイレってすぐに替えないとしばらくすると結構臭がするんですよね。ニオイを軽減してくれる砂をかもありますけど「何か臭いなぁ」って感じたりしませんか?
猫には2種類のおしっこがあります。それは普段通りにする「トイレのおしっこ」と、自分の為の場所を主張するための「なわばりのスプレー」です。尻尾をあげて後ろにおしっこを飛ばすのがスプレーで、これが通常のおしっこよりも臭いんです。
でも、このおしっこスプレーだけで部屋が臭くなるというわけでもありません。原因は通常のおしっこにもあります。それに気づかないで対応できずニオイを放置されているのかもしれないですよ。
というわけで、今回は「大好きな猫ちゃんのおしっこで部屋が臭って困っている!」という人のために、考えられる原因とその対処法をそれぞれまとめてみました。
「知らなければ危なかった!」と後悔してしまう前に、是非この記事を参考にしてみてくださいね。
絶対に注意してほしい3つのこと
まず部屋のニオイの原因と対処法を知る前に、絶対に気をつけておいてほしいことがあります。「知らなかった…」では済まされないので、長生きしてほしい愛猫ちゃんの為にも必ず頭にいれておいてください。
ここではニオイに関する3つのことについてまとめましたので、今まで知らなかった人も是非参考にしてくださいね。
漂白剤でトイレは洗わない
ペットを飼っているおうちで漂白剤を使ってトイレを洗っている家庭もあると思います。うちも昔は漂白剤を使っていました。
おしっこや糞の嫌なニオイも消えるので私達にとっては嬉しいですが、猫ちゃんにとっては違います。
- 「漂白剤のニオイが臭い」
- 「自分のニオイが感じられない」
- 「ここはトイレじゃないのかも」
と、こういったように漂白剤で洗うことによって、猫ちゃんは戸惑ってしまいます。
人よりも猫ちゃんのほうが鼻が優れているので、漂白剤で洗ってしまうとそっちのニオイが残って嫌になってしまうのかもしれません。少しだけでも自分のニオイが残っているから安心してトイレを使うんです。
まずは水洗いをして、自分で嗅いで気にならない程度になったらそれで大丈夫です。猫ちゃんにとっては少しおしっこのニオイが残っているのでちゃんとわかります。
キレイ好きなので逆に臭すぎてもトイレでしてくれないので、加減が難しいかもしれませんが水洗いでよく洗い流すようにしましょう。洗剤で洗う時は砂にニオイがついたものをほんの少し入れておくといいですよ。
アロマオイルは猫がいるところで使うのはNG
リラックス効果や消臭効果でも使われているアロマオイルですが、実はアロマテラピーが好きでも猫ちゃんがいる家庭では使ってはいけないんです。
実際に、アロマの精油を舐めてしまった猫ちゃんが死亡した例や、毎日アロマを炊いた部屋で一緒に住んでいた猫ちゃんが血液検査で肝臓の値が高くなっていた例が報告されています。
何故アロマの精油が危険なのかというと、猫ちゃんの肝臓はわんちゃんや人と少し違うからなんです。
肝臓の機能のひとつに「解毒」があって有害な物質を分解してくれるんですが、猫ちゃんにはそれができません。つまり解毒できずに体内に溜まっていって悪影響を与えてしまうんです。
アロマは植物から抽出してできた100%天然のもので作られていますが、コレが猫ちゃんにとって危険なんです。植物全てがNGというわけではありませんが、百合とかもよく危ないって聞きますもんね。
「アニマルアロマテラピー」に関しては、専門家であれば猫ちゃんにとって副作用がでないアロマや成分を厳選して作っているので問題ありませんが素人が自分勝手にやるのは危険です。
人やわんちゃんにとっては、とても良いものでも猫ちゃんにとっては身体に悪影響なものもあるので獣医さんに相談することが1番大切です。アロマテラピーが好きな飼い主さんは注意してくださいね。
病気の可能性もあるので猫を放置してはいけない
泌尿器の病気でトイレ以外でおしっこをしてしまうことがあります。特に7歳以上の猫ちゃんの場合、6割近くが泌尿器の病気にかかっているケースが多いです。
主に「尿石症(にょうせきしょう)」、「膀胱炎(ぼうこうえん)」、「慢性心不全(まんせいしんふぜん)」です。
それぞれトイレ場所以外のところでおしっこをしていたり、水分を前よりも多くとっていると感じたら動物病院で診てもらったほうがいいと思います。
これは「おしっこが臭い」という問題とはちょっと違うかもしれませんが、実は部屋が臭う理由としてトイレ以外でしているということも考えられます。そしてそれがスプレーではなく、通常のおしっこだと病気のサインかもしれないんです。
ちょっとでも「あれ?なんかおかしいな…」と思ったら、病気の疑いがないか確認することが大切です。
気付かないうちにされている場所
猫ちゃんがおしっこをするときは、基本的にはきちんと猫トイレに入ってしてくれます。まだトイレを覚えていないという場合はしっかりとしつけをしてあげてくださいね。
飼い始めてからしばらく経って、トイレも覚えたはずなのに「何か最近臭い!猫のおしっこ臭い!」と思った人はもしかしたら出かけている間にあんなところや、こんなところにおしっこされているかもしれません!
かわいい顔して知らないふりするのが、またたまらなく可愛いんですけどさすがにおしっこのニオイには耐えられませんよね…
ここでは、猫ちゃんが「もしかしたらおしっこしているかもしれない」という場所でよくある3つをご紹介します。そのまま放置していると「ここでトイレして良いんだ」と思われちゃうのでしっかりと対策してください。
「飼い主の布団にしている」
これにはさまざまな理由があるので、様子をしっかりと確認することが大切です。
- 猫ちゃんに対して最近構ってあげていない
- トイレを1日2回以下しか替えていない
- 柑橘系の香りがするものがある
- 防腐剤のクロロフィルが猫砂に入ってる
- 猫トイレのサイズが小さい
- みんながいる場所に猫トイレがある
この中に当てはまるものはありませんか?猫ちゃんの不安やストレスが原因で、布団などにおしっこすることがあります。その場合は、叱っても必ず構ってあげてください。
自分も好きな人に放置されるのは寂しいですよね。猫ちゃんって結構構ってちゃんな一面もあるので、やっぱり飼っているなら遊んであげたりしないと不機嫌になって布団におしっこされちゃいますよ。
猫ちゃんはキレイ好きなので、トイレの砂を替えてあげないとトイレでおしっこをするのを嫌がります。そのまま我慢していると膀胱炎に繋がることもあるので最低2回以上は替えるようにしましょう。
アロマでもお話しがあったように、猫ちゃんの肝臓機能の関係で柑橘系やクロロフィルなどが入っているものは身体に悪影響なので使っているものがないか確認してください。洗い物で柑橘系を使っている場合も要注意です!
市販で売られている猫ちゃんのトイレって結構小さめなので身体よりも1.5倍のサイズのものを選んでください。屋根はない方がおすすめです。
また、周りに人がいる環境も猫ちゃんにとってはトイレタイムの時にストレスを感じます。私達だって、人前でトイレなんてしませんよね?それと同じように騒がしかったり人が行ったり来たりする場所にあると気が散ってできないみたいです。
こういったトイレ環境というのが、とても大事になります。ストレスはもちろんですが、安心してゆっくりとできる場所を作ってあげてくださいね。
「カーペット・畳にマーキング」
あなたの飼っている猫ちゃんは、メスですか?オスですか?
おしっこスプレーをすることが多いとされているのが「オス」で、去勢をしていないと発情期になると頻繁にスプレーをしまくります。オスは特になわばり意識が強いので「ここは自分の場所だ!」というアピールが凄いんです。
また、特定の人が座っているソファーや場所などにスプレーする場合は悲しいことに、嫌われている可能性が高いです…家族構成や、やりとりをよく見ているので感じ取って「こいつは自分よりも格下だ」とか「大好きなご主人様に対して嫌なやつだ!」と思われているのかもしれません。
家具などにおしっこをする時は、猫ちゃんの気持ちになってみてください。
- 最近家族とトラブルがなかったか?
- 猫ちゃんがいる前で怒っていなかった?
- 自分が家族に嫌われていないか?
- 引っ越しや模様替えをして環境が変わっていないか?
猫ちゃんは、おうちの変化を常にチェックしているので家具におしっこをしている場合は、少し自分にも何かなかったか考えてみてくださいね。
「猫トイレからはみ出ている」
ちょっとおしっこをするのが下手な猫ちゃんも、時々いますよね。砂かけがうまくできなかったり、トレーの場所に身体が収まりきらなかったりと色々あります。
1番の解決策は、大きめのトイレに買い換えてあげることです。
おしっこトレーの話しで先程でましたが、市販で販売されている猫トイレって猫ちゃんの体型よりも少し小さかったりすることがあるのでしっかりとサイズを確かめましょう。
また、トイレ容器の形が気に入らなくて使わないこともあります。飼い主さんが「可愛いからお城のトイレにした」とか「インテリアとして誤魔化せる」なんてことで選んではいけません。
シンプルで大きめのサイズで猫ちゃんが使いやすいトイレ環境をつくってあげてくださいね。
「布製品が汚れたら何で消臭するのが効果的?」
マーキングやストレスなどで、スプレーやおしっこをしてしまった時、特に布製品にかかってしまうとなかなかニオイは落ちません。
布団はもちろん、ソファーやカーペット、洋服…と色々ありますよね。やってしまったことを元に戻すことは出来ないのでそこはニオイを消すことに力を入れましょう。
よく聞くのが「お湯をかけてニオイをとる」ということですが、すぐに対応すれば効果はあるんですけど時間が経ってからだとニオイがついてしまっています。布製品によっては、丸洗いできるものもありますけど布団とかソファーは洗うことはできませんよね…
ここでは、丸洗いできない布製品がキレイサッパリとニオイがなくなる方法を3つご紹介したいと思います。全て100円ショップでも手に入る材料なので、お金もそこまでかからずできちゃいます!是非これを参考に実践してみてくださいね。
「消毒用のアルコールで除菌する」
実はエタノールと言われるアルコールで消毒ができます。もともとエタノールには含まれている濃度によって種類が変わるんですけど、猫ちゃんのおしっこには消毒用のエタノールが効くんです。
消毒用って殺菌効果も高いので、おしっこにあつまる雑菌とかも消すことができるので一石二鳥なんですよ。使い方もカンタンで、スプレーボトルに消毒用エタノールを入れて、そのままふりかけるだけです。
特に水とかに薄めなくていいので、材料があればすぐにできちゃいます。エタノールはさすがに100円ショップで購入はできませんが価格は安いのでドラッグストアで購入してくださいね。ただし使う時に注意が必要です。
- スプレーはアルコール用を使う
- 一気に使うと引火する危険性がある
- 保存時も直射日光や火の気に注意
- 対象物が変形する恐れがある
特に火災には気をつけないといけないので、保存方法や使うときには気をつけないといけません。ニオイが気になる箇所だけなので使う量は少量ですが夏場とかは日光が当たりやすいので注意して使ってくださいね。
「ミョウバン水なら一瞬でニオイが消える」
もうミョウバンは消臭関連で必ずでてきますよね。テレビで話題になってからというもの、知らない人はいないのではないでしょうか?
まずミョウバンは水に溶けると酸性になるので、おしっこの「アルカリ性」をお掃除するには最適なんです!
【ミョウバン水の作り方】
ミョウバン1袋(だいたい50グラムで焼きミョウバンでもOK)
水道水1,5リットル
空きペットボトル1本
- ペットボトルに、水道水とミョウバンを入れてシャカシャカ混ぜる
- 涼しいところに2〜3日放置します
- 液体が無色透明になったら完成です
これがミョウバン水の原液になります。コップ1杯に対して、ペットボトルのキャップ1杯分のミョウバン水を入れて薄めると肌に塗っても問題のないレベルです。
猫ちゃんのおしっこのニオイをとる時は、ゴム手袋をつけてそのまま霧吹きなどに移して使いましょう。
乾いた雑巾やいらないタオルなどでポンポンと叩くようにして拭くと、一瞬でニオイがなかったことになります。汚れを落とすことにも効果的なので、エサをこぼしてカーペットにシミが付いてしまった時にも使えるので常備しておいて損はありません!
私もミョウバン水は、必ず作って置いています。だいたい1ヶ月目安で新しく作り直していますが、猫ちゃんのトイレ掃除の時にも最後にミョウバン水で拭いて仕上げているのでトイレも臭くありません。是非試してみてくださいね。
「クエン酸やお酢を薄めた水で中和させる」
「ミョウバンがないので、今すぐには作れない!」という人はクエン酸もしくはお酢を使った消臭方法をおすすめします。お酢ならば料理で使うので、基本的にはどの家庭にもあるかと思います。
クエン酸を使う場合は小さじ5~6杯と200mlの水を溶かして霧吹きスプレーに入れて大量にかけて拭きかけて拭けばいいだけです。
お酢は酢1に対して水2の割合で「お酢スプレー」の完成です。「ちょっとかけすぎたかな?」と思うくらいに大量にかけるのがポイントです。かかったおしっこの量よりも多めにかけなければアンモニア臭が残ってしまいます。酸性をまぜて中和させるには、かける量もその分多めにしなければいけません。
かといって、ドバっとかけすぎたら今度はお酢の匂いが充満してしまうのでそれも気をつけてくださいね。私はいつも徐々に増やしてかけるようにして使っています。
その後は、放置せずきちんと乾いている雑巾などで拭き取りましょう。ペットの消臭スプレーもありますが、ニオイが残りやすいので出来たらお酢スプレーを使ってから、ダブル消臭として使ったほうが効果的でおすすめですよ。
「部屋の中が臭い場合は何が1番いいの?」
お部屋を掃除して、おしっこをかけられた部分はふきとって、消臭剤を部屋に置いても「まだ臭い!!」なーんて人はまだ空気中にニオイが残っているのかもしれません。
そんな時は何を使っていますか?カンタンにできるものとして、消臭スプレーとかでシュッシュしてませんか?
実はそれだけでは、お部屋のニオイは消えません。だってただ新しい別のニオイを空気中に広げているだけですもんね。それだけじゃ猫ちゃんのおしっこのニオイはなかなか消えません。
ここでは、「最後の消臭方法」としておすすめの方法を2つご紹介しますので是非参考にしてみてくださいね。
「猫のおしっこには脱臭機が効く」
先程紹介してきた「落としきれていなかった場所」を「ミョウバン水」などでキレイにすれば、だいたいニオイに関しての悩みは解決できます。
それでも、どうしてもニオイが消えない場合は部屋の空気を変える必要があります!もちろん窓を開けて換気するだけでも違いますが「ペットを飼っているおうちなら必要」と言われているのが「脱臭機」です。
やっぱり最後には空気を変えることが大切です。おしっこがかかった箇所のニオイがとれても、飛び散ってしまっているので知らない間にお部屋全体にニオイが広がっているんです。
脱臭機を使えばペット独特のニオイやアンモニア臭も吸い取ってくれて、空気をキレイにしてくれるのでお部屋のニオイがスッキリします。
衣類消臭スプレー【ヌーラ】を使う

これは、体臭が衣類についてしまったら消臭してくれる【ヌーラ】という消臭スプレーです。
人の衣類に使うものだと思っていましたが、これって届いた時に「アンモニア臭を消せるので実験してください」とアンモニア実験セットが同梱されていたんです。
「いやいや消えるわけ無いじゃん」と思っていた私でしたが、中に入っていたアンモニアを衣類に付けてからヌーラを吹きかけると…一瞬でニオイが消えたんですよ!
「これは猫ちゃんのおしっこにも効くのでは!?」と思って、布製品のカーテンやソファに吹きかけたところかなりのニオイが軽減しました♪
体験レビューもあるので良かったらそちらも一緒にチェックしてみてくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
猫ちゃんにとって、トイレはとても重要な場所だということが改めてわかりましたね。
- ストレスを溜めさせない
- 遊んであげない
- 家庭環境で悪い部分を見せない
- 模様替えをコロコロしない
こういった猫ちゃんに対して「ん!?なにか変わった?」と不安に思うようなことを感じさせてしまうと「おしっこスプレー」が始まってしまいます。
猫ちゃんも人と同じで精神的にもフォローしてあげることが大切です。
布製品のニオイを取るときには「ミョウバン水」と「お酢」が効果的なので是非作って試してみてくださいね!特にミョウバン水は個人的にもおすすめの強力な消臭スプレーです。
部屋中を換気してあげることによって、気になる猫ちゃんのニオイは気付いたら消えていますよ。この記事を読んでみて今からでも実践できるものは是非試してみてくださいね。